この地球において石は全ての生命の始まりでした。
磁鉄鉱のぶつかり合いによる摩擦から火ができ、同じく磁鉄鉱が磁気の反応を受けて水ができ、磁鉄鉱と5大元素の反応により単純エネルギー転換をする生命活動が始まりました。
石は地球誕生の時から存在し、46億年もの間、輪廻を続けています。
想像を絶する長い時間をかけて原子がぶつかり合い、反応、離散、融合を重ねて様々な別の物質が誕生し、生命体が現れ進化を遂げてくる中で、石も様々な地球環境の大変化の中、休むことなくそのエネルギーを吸収、蓄積してきました。
生命体の死骸や排泄物が蓄積されて長い年月を経て石になったものもありますし、地球上の生物の中で最初に誕生したコケは、岩石にへばりついて生きてきました。地球の生命体の源は石にあると言っても過言ではありません。
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■ 石の輪廻
生物の世界に食物連鎖があるように、また水が蒸発して雲になり、雨になって再び海に還るように、石や土にも大きな輪廻があります。マグマが溶岩になって流出したり、火山になって岩石になります。岩石は地殻運動によって隆起して地表に出て、風化作用によって侵食されて運ばれます。そして河にでて流水の働きでやがて海にたどり着き、堆積していきます。
海底に堆積してできた岩石は、また造山運動によってマグマとぶつかって変成岩になり、さらに溶けてまたマグマとなり、地球の奥へと還っていきます。
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46億年前の地球誕生以来、太陽からの育成光線をあび、様々な大地の営みにさらされつつ宇宙と大地のパワーをもらい、目に見えないほど小さく、果てしなく多くの微生物たちの棲み処となりながら、数億年という想像を絶する長い年月、輪廻を繰り返して「生きて」きた岩石に、人工的に作り上げることの到底でき得ない不思議な力が宿っているというのは決して不思議なことではないでしょう。
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